ご本の虫

読んだ本、マンガ、見たドラマ、映画の記録

マチヒロキ 新刊

いつかティファニーで朝食を、のマキヒロチさんの新刊
この作者の作品、たぶん全部読んでるけど、どれもおもしろい
出張ぼっちめし、はティファニーで…に近いおもしろさ
新しい出張グルメマンガ
創太郎の出張ぼっちめし 1 (BUNCH COMICS)

創太郎の出張ぼっちめし 1 (BUNCH COMICS)

夫の遺言は、これまで男性に依存して生きてきた女性の独り立ちと終活がテーマ。


高城剛 2035年の世界

最近、気になっている高城剛さん
20年後には、どんな世界になってるんだろうか
医療は進歩していて、DNA検査からいろんな病気が予測できて、予防医療に力を入れるようになり、さらに寿命が延びるよねとか
高い能力のヒトの遺伝子、DNAが売買されて、人工授精によって、自分のこどもを選んで産むようになるんじゃないかとか
またまた、マスから個人へ、の方向性はさらに進み、視聴率とかいう価値観もなくなるんじゃないかとか
移動、っていうことがもっともっとフリーになってキャンピングカーを進化させた持ち運べる家、なんてことになっていくんじゃないか

などなど、もっともっとたくさんのテーマで、楽しそうな未来、考えさせられる未来、が提示されています
リアリテイのあるもの、ないものは個人の見方ですが、一読の価値あり

唯川恵 瑠璃でもなく玻璃でもなく

タイトルの意味はわかりませんが、おもしろい話でした

不倫する女性と不倫された女性とのそれぞれの幸せを描いていて、ドロドロしそうなのに、そうならないところが、よかった

出てくる人みんな幸せになりそうな前向きさかいい
リアルではないけれど。

ただ、出てくる男性の魅力や存在感が小さい感じが、ただひとつ、現実的。


井形慶子 3つに分けて人生がうまくいくイギリスの習慣

井形慶子さんは、ミスターパートナーというインテリア雑誌の社長さんであり、イギリスでの生活感をベースにライフスタイルや旅、不動産投資をテーマにたっくさん著書を執筆されています

中でも、3つに分けて…は、なかなか感銘受けた内容

仕事だけだと思うと、息が詰まるでしょ?仕事人、生活者、女性として、3つの役割があれば、ひとつがうまくいかなくても、それはあなたの3分の1にすぎない

服装も、仕事用、普段着、よそゆき、に分けて考える、などなど

活用できる発想です


弘兼憲史 50歳からの死に方

60歳定年までに地域に馴染んでおくとか、そのためには50くらいから準備が、必要とか、年金に加入していれば、8割の老後資金は安泰であるとか、目新しい意見はないかもしれませんが、自身も、パナソニック社員から、40近くでマンガ家に転身しており、他にも、深夜食堂の作者、ドラゴン桜の作者なども、途中からマンガ家になった話などから、転身を後押しもしてくれます
人生は片道切符なんで、同じ苦労を二度味わうわけではない
だから、怯まず思いの儘にやれと。
ホントにそのとおりで。
50歳からの「死に方」 ~残り30年の生き方 (廣済堂新書)

宮本輝 三十光年の星たち

水のかたち、が小商いをはじめる50代の女性を主役にした物語なら、これは、30代のこれからの男性に目を向けた、小商いのおはなし。
働くこと、修行、人とのつながり、時間をかけるということ、が丁寧に描かれています
舞台は京都で、但馬、山陰など西日本のあちこちが出てくるので、関西人には楽しい舞台設定。
三十光年の星たち(上) (新潮文庫)

ひそやかな花園 角田光代

テーマは人工授精
しかも精子は、父親のものではなく、バンクからもらうもので、そのバンクには、学歴や才能や容姿や、のプロフィールがついていて、自由に選択できる
つまり、未婚の母も産めるという、とんでもなく自由な選択肢を選んだ夫婦と、その間にできた子供たちを描いた、問題作。
すごくいろんな問題点や可能性を踏まえながら、ありそうで、あってほしくないようで、いろんな人物像の登場に、飽きることなく一気に読みすすみながら、いろいろ考えさせられました
しあわせになる、ということをナメるなと
こういう状況なら絶対しあわせ、とかはないっていうことを
もっともっと不確かで、でも誰にでも公平に機会があって、一瞬で、日々の積み重ねで…
あらためて、思いなおしたのです