2014-09-21 角田光代 紙の月 以前、NHKで原田知世主演でドラマになり、近々宮沢りえ主演で映画になる、原作。正直、ドラマは全く共感できませんでしたが、小説は、緻密に構成されており、おカネへの執着、借金に対する麻痺、おカネを貸すということ、その自己犠牲と優越、買い物依存、詳細に、緻密に、一億円横領した41歳の主婦銀行員の心理や動機にせまりますもちろん、ハッピーエンドではなく、すべては解明はされないのですが、名作八日目の蝉がそうであったように、読後感はいいおカネに満たされる生活から、解放されたいそれが多くの人の共通の願いなのでは紙の月作者: 角田光代