キャベツ炒めに捧ぐ 井上荒野

井上荒野さんといえば

どろどろの男女関係

というイメージですが、

この作品は、還暦前後の女性三人が、おばんざい屋さんで働いていて、私生活も少しずつ共有していく話。

なかなか好きな設定

でも、女主人は、１０年前に、共同経営者の女性に、旦那さんをとられてしまって、いまだに立ち直れなくて、元旦那さんに連絡をとらずにはいられない

この元旦那さんとのいきさつの話がとても痛くてつらい

でも、いくつになっても、人の心は変わる

変わるから、たのしくもあり、つらくもあるという真実に、いやでも目を向けさせられてしまう

いい物語。

キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1)