ご本の虫

読んだ本、マンガ、見たドラマ、映画の記録

曽野綾子 新刊

 

 

 

 

この方の文章は、やはり鋭い。厳しい。でも痛快です。

特に印象に残っているのは、野田聖子さんの出産にまつわる発言に、思慮が足りないというお話と、ニュージーランドがすごく牧歌的で平和な国なんだけれども、そういう生活は、つまらなく感じてしまうというお話。

野田さんは、高齢出産による未熟児で、大変な思いをされて、育児をされているわけですが、そのことで受けられる保障について、国民の税金をつかっているというのに、当然のことのように発言していることについて、いかがなものか、と。

これまで、何か違和感を感じていたことが、曽野さんの指摘によって、その原因が何だったかわかることがある。

もちろん、すべてに共感できるわけではないのだけれど。

人間にとって成熟とは何か (幻冬舎新書)